2018-11-20
リノベーション工事において大工の造作、内装工事についてご紹介します。
これまでは骨組みの状態でしたが、いよいよ住まいらしくなってきます。
居間から台所を見たところです。対面キッチンのカウンターを取り付ける下地と仕上げとなる杉板の天井を取り付ける下地ができています。
仕上げとなる材木を鉋掛けしています。
玄関の様子です。玄関框は既に取付けられていますが、傷がつかないように養生して保護しています。正面には階段が付きます。
窓枠を組んでいます。窓枠は杉の無垢材を大工が加工して製作します。
フローリングを張っている途中です。スギムクボードを捨て貼りしてから杉無垢のフローリングを張ります。スギムクボードは杉の無垢材の厚板を側面のみ接着して畳1帖分の厚板としている商品です。接着剤はシックハウスの原因であるホルムアルデヒドが入っていないものを使っています。捨て貼りは一般的には合板が多く使われていますが、合板は面全体に接着剤を塗りつけて何層も接着したものですから、接着剤の塊みたいなものです。接着剤の臭いやホルムアルデヒドも気になりますし、調質性能など本来の木の良さを損なっている所があります。その点スギムクボードは無垢の厚板を横につなげているだけなどで木の調湿性能などの特長がそのまま生かされた商品となっております。
フローリングは出来上がったところから傷がつかないように養生して保護していきます。
2階の個室では石膏ボードが張られています。ここはエコフリースという透湿性能に優れた壁紙を貼ります。
石膏ボードも透湿性能があります。その奥に羊毛断熱材がありますので、そこで湿気を調整し、結露やカビが発生しにくく、かつ過乾燥が起こりにくい快適な室内となります。壁の内部の柱は湿気があると腐りやすいので、羊毛断熱材により、湿気を吸収することにより、構造も健全な状況となります。
台所の天井の仕上げとして杉の無垢板を張りました。
現場は狭いので、作業場で階段を加工します。階段は桧の無垢板を使い、大工が手刻みで加工します。
部屋の出入口の枠を取り付けています。
玄関の天井部分です。ここは天井を張らず、スギムクボードの屋根の板をそのまま仕上げとして見せている部分です。
居間です。家族が集う場として、家族の間としています。
こちらは無塗装です。杉板仕上げられた室内は良い香りがしてホッとします。杉の香りは人へのリラックス効果もありますので住まいの仕上げとして優れた材料となっています。
次の工程のブログはこちら→仕上げ(通気性能の高いエコフリース、調湿性能の高い中霧島壁ライト等を使った仕上げ)