2018-06-09
ホームページを見てお問い合わせのあったお客様です。空き家を購入したのでリフォームして欲しいというご事でした。
主なご依頼の内容は
① L型の対面キッチンにしたい。
② 床が傾いているので水平にして欲しい。
という事でした。写真は工事前の写真です。
① のキッチンについて
台所の間口が2.6m程度で狭いため、対面キッチンにするためにL形にしたいというご要望でした。更に段差を付けずに流しからダイニング側までフラットなものにし、食器洗い乾燥機も付けたいというご要望でした。
規格品では対応できないご要望でしたので、LIXIL、TOTO、パナソニック、タカラ、クリナップ、ハウステック、ウッドワンの7社で対応可能か依頼しました。
その中で唯一TOTOのクラッソだけが特注で対応可という事でした。写真は完成したキッチンです。
② の床の傾きについて
機械で計測すると最大6cm傾いています。6cmも傾くと歩くとかなりの違和感があります。2階も同様に傾いています。今回は工事費を抑える為、壁はなるべく触らず床の傾きだけ直せば良いという事でした。扉の枠は斜めのままですので、扉は台形に加工します。
以下工事の様子を紹介します。
まずは設備配管、配線工事です。キッチンの場所が変わるので大工が入る前に仕込んでおきます。そうすると今後業者が重ならずスムーズに進行できます。
解体工事です。
和室の床の傾きを直すため、フローリングを張る下地を三角に削りながら並べていきます。高さが足らない所は下にかませて高さを調整します。写真は和室です。
床が一番高いところです。下地の木が薄い事がわかります。
床が最も低いところです。下地の木を削るどころか、下に木をかませて床を上げている事がわかります。
2階も同様に直していきます。
玄関框です。1.7mの幅で左右に3cmの傾きがあります。下地の木が三角形に削られているのがわかります。
玄関框を桧の無垢板でカバーします。
玄関の完成写真です。
ダイニングキッチンの天井の下地を設置します。ダイニングキッチンは床・壁・天井を改装し、扉も取り換える前面改修とします。
天井板を張っていきます。天井板は無垢の杉羽目板です。
ダイニングキッチンの南側に和室があります。ここが居間となります。和室は台所に比べ最大6cm床が下がっていますので、床を水平にすると、既存の鴨居(戸の上枠)と長押が低すぎて通行時に頭が当たります。戸は取り換えて鴨居と長押は切断します。
下の写真、左は既存の和室へつながる扉の枠です。もともと1.75m程度の低い高さですので、床を6cm上げると頭があたります。こちらはあまり通らないため既存の扉を加工し、クロスを張替える程度とし、コストを抑えます。
右はダイニングキッチンへつながる新設の引き戸です。高さが2mの一般的な高さです。高さがかなり違う事が良くわかります。
2階の床を張っていきます。今回は杉無垢のフローリングです。
和室の掃き出し窓部分の桧の框を削っています。床が6cm上がりますので、サッシと高さが変わります。左右も高さが違いますので、大工が現場に合わせてベビー鉋という機械で削り、仕上げは手鉋で削って手で触っても良いようにきれいに削ります。高い技術が要る仕事です。
先ほどの框を設置し、畳の側面が隠れるようにします。
キッチンの壁はタイルを貼りました。
キッチンを設置している様子です。
以下工事前・完成後の写真比較です。同じ方角で撮っています。
ダイニングからキッチンを見たところの工事前と完成後の写真です。
キッチンコンロの工事前と完成後の写真です。
ダイニングの扉の交換の工事前と完成後の写真です。
開き戸を杉無垢の引き戸に取り替えました。引き戸は開けておくと、玄関から家族が帰って来るとキッチンから見る事ができます。
廊下です。杉無垢のフローリングを張るだけで明るく豊かな空間に生まれ変わりました。
和室からダイニングキッチンを見たところです。和室の床は傾きを直したため最大6cm上がっています。そのため既存の鴨居と長押が低すぎるので切断し、杉無垢の引き戸を入れています。壁、天井、畳はコストを抑える為既存のままです。予算が超えたため後日でもリフォームできると説明し、今回は改装せずコストを抑える事を提案しました。和室は居間となりますので、普段は引き戸を取り外してダイニングキッチンと一体的に使います。来客が泊まられるときは引き戸を入れ、寝室として部屋を間仕切ります。
2階は床の傾きだけを直して欲しいという事でしたので杉無垢のフローリングを張りました。無垢の杉のフローリングの床のリフォームはそれだけで部屋の雰囲気が明るく豊かな雰囲気となります。
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