2017-07-21
明石市内の木の家の新築工事が進んでいます。
地盤調査の結果、地盤改良が必要であったため、柱状改良を行いました。
下記写真はその様子です。
柱状改良完成後の写真です。
続いて土工事となります。
今回は斜面地となり、隣家との地盤の高さが違うため、お隣の土地が崩れたり、お隣に土砂が崩れたりする危険性があります。慎重に十分補強して工事を行っていきます。
地面に高低差があるため土が崩れないようコンクリートで土留め(擁壁)をします。下の写真はその前段階です。
擁壁のコンクリートを設置する前に道路への配管が必要ですので、同時に工事を行います(下写真奥)。
ガレージ、深基礎、擁壁の鉄筋を組み上げていきます。コンクリートは引っ張ると弱いので、鉄筋でそれを補います。鉄筋はコンクリートのアルカリ性で錆びなくなります。双方の短所を補い合う合理的な構造ですが、これを鉄筋コンクリート造(RC造)といいます。家は木造ですが、ガレージ部分の半分RC造となっていますので、確認申請上は混構造となっています。
続いて、コンクリートを流すため、型枠を組んでいきます。
ガレージの土間コンクリートを打ちました。
こちらは擁壁のベースコンクリートを打ったところです。この部分は後ほど土で埋めますが、擁壁が倒れないようにするため重要な部分となます。
こちらは地盤が高い側の隣家との境界です。お隣の方が地面が高いため、鉄骨で十分補強してから擁壁をつくります。
ガレージ、深基礎、擁壁の立ち上がりの型枠が組みあがった状況です。
コンクリートを打設後、型枠を外しました。きれいに仕上がりました。
擁壁の裏に水がたまらないよう水抜き穴を予め設置していますが、その裏に止水コンクリート、砕石を入れ、水はけを良くします。
擁壁が出来上がりましたので、続いて建物の基礎工事です。
建物中央に地鎮祭で頂いた鎮め物を埋めます。
ビニールが敷いていますが、これは防湿シートです。床下に湿気が入らないように設置します。
建物の外周の型枠を設置した状況です。
基礎の鉄筋を組みます。昔は土間の部分に鉄筋やコンクリートは設置していませんでしたが(布基礎といいます。)今は土間もしっかりと鉄筋を入れ、べた基礎にする事が一般的です。布基礎よりも強度が高く、地盤沈下がしにくく、地盤からの湿気や虫の侵入が起こりにくい構造となっています。
基礎にコンクリートを打つ前に配管のスリーブを入れます。これで配管がコンクリートに埋まりません。小さい配管以外のスリーブは鉄筋で補強します。
外周部の内側の型枠を設置しました。土間のコンクリートを打ってから、基礎の立ち上がりのコンクリートを打ち、モルタルで仕上げる事が一般的です。しかし、今回はコンクリートの打ち放し仕上げとなるため同時に打ちます。そうする事により、立ち上がりと土間のコンクリートの打ち継ぎがなく美しく仕上がります。又、モルタルとコンクリートの隙間や打ち継ぎ部が白蟻の侵入経路となる場合がありますので、これを防止する事もできます。
土間と外周部の基礎のコンクリートを打って型枠を外しました。内部の立ち上がりの型枠が組まれています。コンクリートから出ている金物は建物と基礎をしっかりと固定するためのアンカーボルトです。短いものは土台を固定します。長いものは柱を固定します。
内部の立ち上がりのコンクリートを打って型枠を外すと基礎の完成です。部屋の間仕切りの位置がわかり、建物の間取りがわかるようになってきました。
基礎工事が終わると、いよいよ大工の登場です。当社作業場では既に構造材の刻み(手加工)を行っています。次回、大工工事についてご紹介します。
次の工程のブログはこちら→ 大工の手仕事「刻み」~構造材の大工の手仕事「刻み」(明石市 木の家新築)~
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