2022-05-28
木の家の新築設計にあたり、現場に机を置き、朝から晩まで現場で設計します。
そうすると、机上ではわからない事がわかってきます。
こう思いながら現場で設計しています。
「この現場では南は家が建て込んでいるからあまり窓が開けられないな。北と東が良い。特に北東の見晴らしが良いな」
「向かいの家の木は借景として窓からの景観に使えるな」
「この位置はゴミ置き場が見えるので、窓や玄関として好ましくないな」
「ここはお隣の窓がないから、窓を設けても良いな」
「東側は日当たりが良いが、南の日当たりは悪いな。南は通風のみの小さな窓とし、北と東に大きな窓をつけよう!」
「トイレとお風呂は大きな窓がご要望だけど、ここでは近隣2階からの覗き込みがあるな。」
といったように現場だからこそわかる事があります。
ある一定の時間がたつと、机の位置や向きを変えて設計してみる。
また違った角度で物事が見えてきます。
隣近所の声が聞こえてきます。
「こんにちは。こちらで家を設計、工事させて頂くことになりました竹田工務店です。宜しくお願いします」と、ご挨拶
「家が建つことは嬉しいわ。いつできるの?」
高齢化が進んでいるこの地域では家が建つことに皆さん歓迎されているようだ。
下町の雰囲気で皆さん良い方ばかりだ。
「ここは路駐が多いから、車泊めるのも早いものがちだよ」とお隣の方。
聞かないとわからない情報も入ってくる。
「ここは空家でね。最近買ったらしいけど、落ち葉を拾うのがたいへんでねえ。」
私はあまり気にならなかったが、向かいの方は気になるようだ、結構な時間を使って一枚一枚落ち葉を拾っている。
「南側の西の隣地が空き地となっていますが、ここがどうなるかご存じですか?」と聞くと、
「あそこはあちらの方が所有しているけど、どうするかは聞いていない。あまり付き合いはない」とお隣の方。近所づきあいもわかってくる。ここは直ぐに家が建つと思って設計した方が良さそうだ。
3時頃になると小学生が元気に走っている。
「道路を眺めることが好き」という奥様には、これは良さそうだ
「この敷地は午後になるとほぼ影になるな。早朝に起きられて日が沈む前に夕食をとられるここのご夫婦にとっては問題なさそうだ。」
事前に細かく生活をお聞きしていたので、現場でどういった生活をされるかイメージが沸いてくる。そして、現場でスケッチする。
そういった設計をしています。
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