2022-04-08
築7年の「家は性能」と謳っているハウスメーカーの家を増築する事となった。
下の写真は工事前の外観である。
奥様のご両親と同居されたいということで、ご両親をお迎えし、その寝室を増築する工事である。
さすが、家は性能と言うだけあって、真冬の極寒の時期でも床暖房だけで半袖で暮らされている。暑いぐらいである。冬なのに暑くて、少し窓を開けておられる日も多かった。スゴイ断熱性能を肌で感じることができたが、その温度調整は難しいように感じた。そういった家の増築であるから、断熱性能のスペックを合わせて行かないとこの部屋が寒く感じてしまうことになる。窓は樹脂サッシを採用した。光が苦手というお母様に合わせ、窓は最小限の大きさにした。そういった工事である。
まずは基礎工事をする。
そして、構造体を刻んで行く。
「刻み」とは手仕事により、構造体の加工をすることである。構造については特に神経を使う。壁を撤去してみないと分からない部分が多い。現場調整を多分にする必要がある。だから、現在新築で主流の工場機械加工(プレカット)の構造材とすることは難しい。経験豊富な熟練の大工が壁の一部をめくって、現場調整して、作業場で墨を付け、手で刻んでいく。いわゆる手仕事と現場調整が多い工事だ。
さて、増築工事はとりわけ気を遣わなければいけない工事である。
住まわれながら、家の壁に穴を空けるのであるから、暑さ寒さに細心の注意を払わなくてはならない。
雨仕舞も通常であれば、防水紙を重ね合わせながら防水を担保するわけであるが、それをする事もできない。
増築と既存の取合い部分は突きつけることになるので、通常であれば雨が染みこんでくる。それを内側に防水テープやシーリングを通常よりも入念に施し、最新の注意を払って工事をした。
骨組ができあがると通常であれば床板を張りたい。しかしながらそうすると勝手口のドアを外さないと行けないので、工事中住みにくくなるし、防犯上も悪くなる。外壁を囲み、増築部の窓を設置し、防水紙で囲う事により、初めて既存部分のサッシが取れる。
雨漏りのリスク、現場調整、手仕事が多いと言うこともあって、対応出来る業者は少ない。弊社で増築の依頼があったお客様に弊社を選ばれた理由として、ホームページで増築が記載されていたからだという理由が多い。
それだけ、増築をホームページで載せている業者が少ないと言うことはお客様から聞くことによって、初めて分かった。手仕事や現場調整ができる工務店として、これが弊社の強みになっているということを改めて実感できた。
そういった事で、これからも増築工事を続けていく。
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