2019-09-17
西明石木の家の外壁の下地工事の様子です。
実はほとんどの雨漏りは外壁から侵入しています。表面は日差しと風雨にさらされ劣化しやすいので年数がたつと水が染み込んでいきます。ですから、特に壁の中の防水を重視しなければいけません。長寿命の家とするためには通気と壁の中の湿気の排出も重要です。今回はそのような工事の内容になります。
構造用面材は透湿性が良いダイライトをつかいます。構造用合板や、OSBは接着剤の塊ですので、透湿性はほぼありません。
その上に透湿防水シートを張ります。遮熱性能があるタイベックシルバーを採用しています。
サッシの廻りは防水テープを貼って、水が入って来ないようにします。両面接着の防水テープですので、施工後見えません。両面接着とする事で接着面積が大きくなり、多少の剥がれやヨレがあっても水が入りにくくなっています。
サッシの下は結露水が家の中に入らないよう、フクビのウェザータイトを施工しています。
緑の部分です。
通気層を確保するために胴縁という縦桟を付けます。
通気層は壁の中が結露しないように上下に空気が抜けるようにしています。通気層は外壁の熱を室内に入れにくい役割もあります。万が一、外壁から雨が染み込んできても、通気層を通って、下の水切りから外に排水され、雨漏りや構造材の腐れを防ぐようにしています。下の写真の黒い部分が水切りです。これがなければ床下に雨水が入ります。
通気層の下は隙間を空けますので、虫が入らないように防虫金網を設置します。
壁の上は通気が抜けるように隙間を空けます。ここにも防虫金網を設置します。
その上にラス地という板を張っていきます。
壁の上は通気層の空気が抜けるように隙間を空けて板を張ります。
ここまでが外壁の大工の工事となります。今後左官業者が入って、外壁の仕上げ工事となります。
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