2018-01-29
リビング・ダイニングに床暖房を設置しています。
以下、工事の様子を紹介します。
温水マットを引いたところです。厚さ12㎜ありますので、予めその部分の床だけを下げておきます。
温水マットがないところを大建工業のビルボードで嵩上げします。ビルボードは断熱性能にも優れています。但し、その材料だけではフローリングを張る下地としては心もとないので、杉の桟を要所要所に設置していきます。下の写真はその桟を入れたところ。
桟の間にビルボードを入れ、床暖房対応フローリングを張っていきます。
床は肌触りの良い杉か桧の無垢フローリングを張りたいと思っていましたが、床暖房には通常不向きです。そこで6面塗装、乾燥方法、形状を工夫した北材商事の床暖房用杉生節フローリングを採用しました。
このフローリングの塗装は木が呼吸できる塗膜をつくらないものとなっているので、杉の良さを損なわない製品となっています。この製品により床暖房と肌触りの良い杉のフローリングが両立できました。
床暖房を設置する居間の下はガレージとなっています。ガレージの天井に床暖房の配管を仕込んでいます。ガレージの高さを確保するために梁を現わしにして、そのまま東西の構造の材木を見せる予定なので、南北に配管を通すスペースを設けています。ここに床暖房の配管、電気配線、換気設備のダクト、ガスの配管をまとめて配管・配線しています。
床暖房で効率的に温めるためには温水マットの下を断熱しなければなりません。居間の床の断熱と兼ねて、ガレージの天井に羊毛断熱材のウールブレスを詰めています。
天井はケイカルを張って仕上げていきます。
完成の写真です。今年は特に寒い冬ですが、やわらかな肌触りの杉のフローリングと床暖房で暖かく快適ですと満足されていました。
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