2017-08-08
基礎工事と同時に作業場では大工による構造材の手加工を行っています。これを「刻み」といいます。昨今、プレカットというコンピューターでの機械加工が一般的となっていますが、大工の技術力低下を懸念する観点から当社では大工の手仕事を大事にしています。
木のどこを加工するか、木に線を入れる作業を墨付けといいますが、棟梁が墨付けした木を若手の大工が加工していきます。
4寸角(12cm)の垂木を加工しています。垂木とは屋根の板を支える材木です。一般的には4.5cm×6cmくらいなので、極太の垂木となります。これくらい大きくなると一般的には登り梁といいます。一般的には火打梁という材木を梁の4隅に斜めに入れて、地震が来てもねじれにくくしますが、今回は建物の高さの規制が厳しく、火打梁を入れると2階の部屋の4隅がとても低くなってしまいます。そのため、屋根なりに天井を張り、火打ち梁を省略し、屋根を丈夫にし、少しでも天井を高くしています。斜めの部分が繋ぎあう難しい作業となります。様々な機械や道具を駆使し、一本一本刻んでいきます。
ボルトを通すところにドリルで穴をあけます。
必要な長さにカットします。12cmの材木でも一発で切れる大きな丸ノコを使います。
桁という構造材です。ここに先ほどの垂木が乗ります。斜めのへこみは垂木が乗るところです。今回は屋根が90度に曲がっていますので、複雑な屋根となりますので、一度組んで確かめます。
先ほどの大きな丸ノコで材をまとめて切ります。迫力があります。
材木は自然のものですから、一本一本表情も癖も違います。見えるところには比較的美しいものを使います。コンピューターではこの目利きができません。こういった感じで一つ一つ刻んでいきます。
刻み終わった材木がずらりと並びました。
次はいよいよ現場で大工が組み立てていきます。
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