2020-06-27
耐震改修工事についてご紹介させて頂きます。
今回の工事は昭和56年以前の建物で、無料簡易耐震診断の結果により、助成対象の工事に当たります。助成金額は設計込みで1棟あたり150万円となります。
室内からの補強についてご紹介します。
今回は大建工業の「かべ大将」を採用しました。通常、耐震補強は天井と床を解体して工事を行わないといけませんが、かべ大将は天井と床を残したまま、耐震補強が可能となります。また、外壁もそのまま触らずに手軽に工事ができます。かべ大将の工事は講習を受けた業者しかできませんが、竹田工務店(株)はその講習を受けていますので採用が可能となります。
下記の写真の部分を耐震補強します。
まず壁をめくります。
四隅に耐震補強専用の金物を取り付けます。
桟を付けます。
耐震パネルを張ります。耐震パネルは3分割していますので、リフォームでも搬入取付が容易です。
廻縁、幅木を設置し、壁紙を貼れば完成です。廻縁、幅木はそれぞれ壁と天井、壁と床の隙間を隠す部材の事です。
次に寝室の内部からの耐震補強です。こちらも天井と床をさわらずに壁だけめくって補強します。
下が工事前です。
壁をめくって、柱と土台、柱と梁の構造材同志を耐震補強専用の金物で補強します。
耐震パネルを設置する桟を付けます。
耐震パネルを張って耐震補強完成です。
クロスを張って仕上げました。
次に、室外からの補強についてご紹介します。
外壁をリフォームしたい場合は外部から耐震補強すれば、外壁リフォームに関する工事も仕上げに至るまで耐震補強の助成対象となりますので、とってもお得に工事できます。外壁からの補強は室内をさわりませんので、住みながらの工事も可能となります。
外壁を撤去しました。
通常、コンクリートの基礎の上に木の土台が設置されていますが、今回はその基礎と土台がありませんでした。壁の真ん中に柱がなく、薄い板でしたので、柱を入れるため、土を撤去します。
柱が足らない部分は追加します。シロアリの被害があった部分は補修します。土台がありませんでしたので新たに設置しました。
耐震補強として大建工業のダイライトを張りました。今回は外断熱としていますので、この上に断熱材を設置してから外壁を仕上げました。
台所は床壁天井共全面リフォームする部屋です。天井をめくったところ構造材の梁が想定以上に細い状況でした。
梁の下に材木を足し、補強します。
外壁をめくってみたところ、土台が腐っている部分がありました。
別の場所では土台がありませんでした。
どちらも、古い部分は撤去して、新しい土台を入れてから、耐震壁として補強します。
このように、不具合のある構造物を改善してから耐震補強をしていきます。
これで、地震が来ても安心な建物となり、思い出の実家を残す事が実現できました。
工事前後の写真は【こちら】
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